下水汚泥燃料化事業

地産地消のバイオマス資源である「下水汚泥」を有効利用し、温室効果ガスの削減、地球温暖化防止に貢献します。

汚泥燃料化技術(炭化技術)について

下水汚泥等のバイオマスを空気(酸素)の供給を遮断または制限した状態で加熱すると水分の蒸発、有機分の分解反応によつ分解生成物の蒸発が起きます。これにより、脱酸素、脱水素が進み、固定炭素分に富む炭化物を残します。この熱処理技術を炭化と呼んでいます。

下水汚泥から製造された炭化物は、低品位の石炭並みの品質で無臭・粉体形状のため石炭等の固形燃料の代替として利用可能です。製造された炭化物はカーボンニュートラルな燃料であるため、CO2の削減に貢献できます。

また、燃料以外にも園芸用の土壌改良剤等に利用可能です。

燃料製造工程(概要)

※下図は左右にスクロールできます。

燃料製造工程(概要)

汚泥燃料化設備フロー(例)

※下図は左右にスクロールできます。

汚泥燃料化設備フロー(例)
  • 脱水汚泥を乾燥設備で乾燥させ、炭化設備で蒸し焼きにして炭化物(燃料)を製造
  • 炭化設備で発生した可燃分を多く含むガスを回収し、燃料利用することで補助燃料の使用量を削減

事業モデルと当社の提供するサービス

発生するバイオマスの性状に合わせて最適な燃料化装置を提案するとともに、利用先までをトータルでコーディネートします。

下図は下水汚泥を原料として事業モデルの一例を示しています。

メニュー(DBO方式の場合)全体のシステムをパッケージで提供

  1. 燃料化装置の設計・調達・施工
  2. 装置の運転維持管理
  3. 燃料の長期買取、輸送
  4. 利用先の確保(販売)

※下図は左右にスクロールできます。

事業モデルの一例

生活活動等において発生する汚水は、下水処理場に集められ処理されます。汚水処理の過程で発生する脱水汚泥は、埋立や焼却、あるいは様々な有効利用がされています。

汚泥燃料化事業では、この脱水汚泥を下水処理場内に設置された燃料化設備で燃料化物に加工します。燃料化物は発電所等に輸送され、石炭等の主燃料と混合し発電用燃料となります。燃焼後の灰は、土地造成や建設用資材等として再利用されます。

期待される効果

期待される効果
汚泥資源化
下水汚泥の確実な資源化
地球温暖化防止への貢献
温室効果ガス排出量の低減
経済性向上
施設建設費等の低減
炭化燃料利用による効果
石炭火力発電所での化石燃料消費量の低減

実績

※表は左右にスクロールできます。

事業名称 事業主体 設備規模
東部スラッジプラント汚泥燃料化事業 東京都下水道局 300wet-t/日
東部スラッジプラント汚泥燃料化事業(その2) 東京都下水道局 300wet-t/日
空見スラッジリサイクルセンター下水汚泥固形燃料化事業
(SPCの構成企業として一部業務実施)
名古屋市下水道局 200wet-t/日

施工例

炭化炉4号
東部スラッジプラント汚泥炭化事業(炭化炉4号)
平成19年11月運転開始
炭化炉5号
東部スラッジプラント汚泥炭化事業(その2)(炭化炉5号)
平成25年10月運転開始
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